「悲劇的な失敗の産物」 米国でバイデン氏辞任論も浮上

アフガニスタン情勢

ワシントン=合田禄
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 アフガニスタンで米軍の撤退期限が月末に迫るなか、テロ攻撃によって米兵を含む多数の死傷者が出たことで、米国内ではバイデン大統領への批判が高まっている。野党の共和党からは辞任を求める声も出ている。

 共和党のブラックバーン上院議員は「責任をとるときだ。まず、このような攻撃を許すような計画の失敗をした者たちだ」と指摘し、バイデン氏だけでなく、ハリス副大統領やブリンケン国務長官らの辞任も求めた。ホーリー上院議員も「これはバイデン氏のリーダーシップの悲劇的な失敗の産物だ。彼は辞めなければならない」とする声明を出した。

 上院共和党トップのマコネル院内総務はこれまでバイデン氏の米軍撤退戦略を「壮大な失敗」などと断じてきた。26日の声明では、「政治家が戦いに疲れたからといって、テロリストが米国への攻撃をやめることはないと明確に示している」と訴えた。

 一方、民主党の上院外交委員会のメネンデス委員長は「一つだけ確かなことがある。タリバンに米国人の安全を託すことができない」とツイート。タリバンと調整して進められてきた退避作戦に疑問を呈した。メネンデス氏は今月中旬、「バイデン政権が、拙速な撤退がもたらす意味を正確に評価していなかったことに失望している」とする声明も出している。

 ホワイトハウスは防戦を強いられた。共和党議員がバイデン氏の辞任を求めたことについて、サキ報道官は「米軍兵士が命を落とした日だ。政治のための日ではない。テロリストを見つけ、戦い、殺害するという取り組みに賛同してほしい」と述べた。(ワシントン=合田禄)