アフガン、51万人難民化の恐れ 国連難民副高等弁務官

アフガニスタン情勢

ローマ=大室一也
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 イスラム主義勢力タリバンが実権を掌握したアフガニスタンについて、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のケリー・クレメンツ副高等弁務官は27日の記者会見で、今年末までに最大で約51万5千人が家を追われ、難民となる可能性があると述べた。

 クレメンツ氏は「現時点でアフガニスタン人が(隣国に)大勢出ていっているということはないが、同国内の情勢は、予想以上に急速に進展している」と指摘した。そのうえで、安全を求めるアフガニスタンの人のため、近隣諸国に国境を開けるよう呼びかけた。

 クレメンツ氏は、今後アフガニスタンから多くの人々が難民として流出する可能性に備えて、UNHCRや国連人道問題調整事務所(OCHA)などの関係機関・団体が、食料や避難所を準備するためなどの費用として、年末までに2億9920万ドル(約329億円)が必要だと訴えた。

 アフガニスタンの隣国では、パキスタンとイランを中心に計約220万人のアフガニスタン人難民がいる。(ローマ=大室一也)