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コロナ起源調査は結論出ず 流出か動物媒介、見解割れる

新型コロナウイルス

ワシントン=合田禄、北京=冨名腰隆
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 新型コロナウイルスの起源について、米情報機関は27日、バイデン大統領から求められていた90日間の調査結果の要約を公表した。18の情報機関による調査だが、中国の武漢ウイルス研究所から流出した説と、動物を介して人に感染した説とで見解が割れ、明確な結論は出なかった。

 バイデン大統領は24日、情報機関から機密内容を含む報告書を受け取った。報告書は、米中央情報局(CIA)や国防情報局(DIA)など18の情報機関で構成する「情報コミュニティー」名で発表された。

 機密内容の精査後に公開された要約版によると、情報コミュニティーは、新型コロナが生物兵器として開発されたものではないと判断した。

 ただ、起源については各情報機関の見解が一致しなかった。五つの情報機関は動物媒介説の可能性があるとみているが、別の一つは研究所から流出した可能性を重視したという。追加の情報が必要だとして、結論に至らなかった機関もあった。

 情報コミュニティーは報告書で「結論に至るには中国の協力が不可欠だ。中国は国際的な調査を阻み、情報共有に抵抗し、米国を含む他国を非難している」とし、真相が解明できない理由が中国側にあると指摘した。

 バイデン氏は27日、「中国は透明性を求める声を拒否し続けている。情報やデータを共有するよう、中国に働きかけ続ける」などとする声明を出した。

 これに対し、在米中国大使館は28日に声明を出し、断固反対と強い非難を発表。「米情報機関が作成した報告書は科学性も信頼性もないものだ。『中国は不透明』という主張は汚名を着せるための口実であり、中国の情報は完全に公開されている。第2段階の起源調査は多くの国と地域で展開されるべきだ」と主張した。(ワシントン=合田禄、北京=冨名腰隆

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