亡命ベラルーシ選手のメダル、米国人が230万円で落札

モスクワ=石橋亮介
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 東京五輪に陸上女子のベラルーシ代表として出場し、政権の弾圧を恐れてポーランドに亡命したクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手がインターネットの競売サイトに出品した過去の競技大会の銀メダルが、2万1千ドル(約230万円)で落札された。

 ベラルーシのルカシェンコ政権の圧政に反対し、ツィマノウスカヤ選手を支援するベラルーシ・スポーツ連帯基金(BSSF)が27日、明らかにした。ツィマノウスカヤ選手はBSSFを通じ、「こんなに高値で売れるとは思わなかった」とコメントした。売り上げは、迫害に苦しむ選手のトレーニングの支援などに使うとしている。

 ツィマノウスカヤ選手は8日、自身と同じように政治の圧力を受けている母国のスポーツ選手を支援したいとして、2019年の欧州競技大会で獲得した銀メダルを米国の競売サイト「eBay(イーベイ)」に出品した。サイトにはアクセスが殺到し、一時閲覧不能になるなどトラブルもあったが、最終的に米国からの参加者が落札したという。

 ツィマノウスカヤ選手は1日、自国のコーチ陣らを批判したことを理由に強制帰国を命じられたため、「帰国すれば投獄される恐れがある」として日本の警察に保護を要請した。受け入れを表明したポーランドに夫と共に亡命した。(モスクワ=石橋亮介)