バイデン氏、イスラエル新首相と会談 対イラン政策協議

ワシントン=合田禄、エルサレム=清宮涼
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 バイデン米大統領とイスラエルのベネット首相が27日、ホワイトハウスで会談した。米国が復帰を目指すイランとの核合意について、バイデン氏は「外交を第一に取り組んでいるが、うまくいかなければ他の選択肢を準備する」と発言。イランへの強硬姿勢を取るイスラエル側に配慮をみせた。

 会談はベネット首相が6月に就任して以来初めて。26日に予定されていたが、アフガニスタンの首都カブールでの爆破テロの影響で1日延期されていた。

 バイデン氏は会談の合間、記者団に「私たちは親しい友人になった。イランに核兵器を開発させないようにするための取り組みについて話し合う」と述べた。ベネット氏は「イランは絶対に核兵器を保有することはできないという明確な言葉を、(バイデン氏から)聞けてうれしい」と話した。

 バイデン氏はトランプ前政権が離脱した核合意に復帰する意向を示している一方、ベネット氏はネタニヤフ前政権に続いてイランへの強硬姿勢を取り、米国の核合意への復帰に反対している。

 パレスチナ問題でもベネット氏は強硬派として知られる。バイデン氏と立場が異なるが、バイデン氏はイスラエルによる入植地の問題には直接言及しなかった。元駐米イスラエル大使のダニエル・アヤロン氏は「バイデン氏は、共和党と近かったネタニヤフ氏の復活ではなくベネット政権の存続を望んでいて、ベネット氏を困らせる発言はしなかった」と分析する。(ワシントン=合田禄、エルサレム=清宮涼