娘2人の命日に祈り続ける母 あの日からもうすぐ20年

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増山祐史
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 20年前、女性(69)は2人の娘をいっぺんに失った。その「現場」に2人が生きた証しを残すため、毎年の命日に手を合わせてきた。今年もその日がやってくる。

 2人の命を奪ったのは、東京・歌舞伎町で2001年9月1日未明に起きたビル火災。3階と4階にいた44人が亡くなった。警視庁は放火とみて捜査を続けているが、進展はない。

歌舞伎町ビル火災

2001年9月1日未明、東京都新宿区歌舞伎町にある5階建ての雑居ビルから出火し、飲食店やマージャン店の客や従業員ら計44人が死亡した。ビルの実質的オーナーやテナントの元経営者ら5人は08年7月、火災を防ぐ注意義務を怠ったとして業務上過失致死傷罪で有罪判決を受けた。

 26歳だった長女の植田愛子さんと22歳だった次女彩子(さいこ)さんは、4階の飲食店で接客中に巻き込まれた。惨事はテレビのニュースで知った。2人の名前が読み上げられ、言葉を失った。愛子さんの携帯を鳴らすと、男性が出た。現場にいた消防士だった。

 2人は飲食店の窓際で見つか…

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