失敗と失望もたらした米軍の撤退 米国と欧州の行く末は

有料会員記事アフガニスタン情勢

聞き手・大島隆 聞き手・金成隆一
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 米軍のアフガニスタン撤退を巡る動きや、首都カブールで起きた爆破テロは、今後の米国と世界にどのような影響をもたらすのか。専門家に聞いた。

元ホワイトハウス国家安全保障会議・グローバルエンゲージメント・ディレクター ブレット・ブルーエン氏

 カブールで起きたテロ攻撃は、バイデン政権の退避作戦に関する決定に影響するだけでなく、長期的には世界における米国のイメージや影響力にも影響する。

 これはバイデン氏にとっては恥ずべき汚点となるだろう。米軍撤退がこのような形になる必要はなかったし、多くの命が失われる必要もなかった。安全と安定について一定の確信が得られるまで、これほど多くの米軍を撤退させるべきではなかった。多くの推測が正しくなかった。

 ホワイトハウスの国家安全保障チームが、大統領のために十分な任務を果たしているとは思えない。撤退という目標を掲げるバイデン氏の下で、計画をまとめるのが国家安全保障会議(NSC)の仕事だが、大統領に「違うやり方がある」と進言すべきだった。大統領には、異を唱えることのできるNSC高官が必要だ。私が仕えたオバマ大統領にはそのような高官がいたが、バイデン政権でそうしている高官は見当たらない。

 国内の政治的な影響も大きい…

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