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接種後に30代2人死亡 異物混入疑い、因果関係は不明

新型コロナウイルス

市野塊
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 厚生労働省は28日、東京や埼玉などで異物の混入が見つかった米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンと同じ工程で製造され、接種が見合わせられたワクチンを接種した後、2人が死亡していたと発表した。異物が入っていたのか、死亡と接種に因果関係があるのか、厚労省はいずれも不明とし、専門家による分析を進めるとしている。

 亡くなったのは38歳と30歳の基礎疾患やアレルギー歴のない男性で、いずれも2回目の接種後。38歳の男性は15日の接種後、16日に発熱し、18日に死亡。医療機関から21日に報告があり、解剖して詳しく調べる。30歳の男性は22日にうち、23日に発熱、25日に亡くなった。都道府県から報告を受け、情報を収集している。

 2人が2回目に接種したワクチンのロット番号は「3004734」。これまで異物混入は確認されていない。2人は厚労省が26日に接種見合わせを発表する前に接種していた。見合わせ対象となった3ロット計163万回分のうち、50万回以上が接種済みだと河野太郎行政改革相が明らかにしている。

 ワクチンの副反応による安全性を評価する厚労省の専門家部会の森尾友宏部会長は「これらの死亡例が偶然に生じた可能性もあり、現時点では、ワクチン接種との関係は不明」としている。モデルナ製では、接種1226万1354回のうち、接種後の死亡報告例は8日までに11件(100万回あたり0・9件)ある。報告には医師が死因をワクチン接種と関連が低いと判断しているケースも入っており、現時点ですべて因果関係が「評価できない」ものと判断されている。

 厚労省は、異物の混入問題を受け、「(接種を見合わせている)同一ロットで複数の死亡例があり、透明性向上のため」として発表したと説明した。(市野塊)

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