都城市が東大史料編纂所と覚書

神谷裕司
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 宮崎県都城市は、東大史料編纂(へんさん)所と「歴史的な史料情報の共有・利活用促進に関する覚書」を結んだ。それに基づき、都城島津家関係など都城島津邸所蔵史料の画像データが、編纂所のデータベースでWEB公開された。編纂所が外部と連携して画像を公開するのは宮内庁に続き、2件目だという。

 市役所で7月21日にあった覚書締結式には編纂所から本郷恵子所長、山田太造准教授、畑山周平助教の3人が出席。本郷所長は「史料編纂所はこれまで何度も都城島津邸で史料調査をさせて頂いたが、この地域は本当に歴史を大事にしていると感じてきた。市民が歴史に親しみと敬意を持っており、素晴らしい」と語った。

 山田准教授は、公開されたばかりの都城島津邸所蔵史料の画像をモニター画面に映しながら報道陣に説明した。2017年度以降、史料の撮影を進め、今回、約1万1千点の画像を公開したという。

 市によると、国の重要文化財「朝鮮国書(朝鮮国王国書)」や県指定有形文化財「三国筆苑」、九州南部の島津領から琉球・八重山諸島までを描く「島津家御領内全図」など貴重な史料も多く含まれており、検索して見ることができる。

 市と編纂所は今後も、公開する画像を増やしていきたいとしている。

 池田宜永市長は「国民の宝とも言うべき史料を、デジタル技術を使って後世に残していくのは大変意義のあることだ」と述べた。

 都城島津邸所蔵史料の検索は、「東京大学史料編纂所」→「データベース検索」→「Hi-CAT Plus」から。(神谷裕司)