習氏「中華文化が幹、各民族の文化は枝葉」 民族政策で

北京=林望
[PR]

 中国共産党指導部は27、28の両日、民族政策の中長期方針を定める中央民族工作会議を北京で開いた。習近平(シーチンピン)国家主席は「『中華民族共同体意識』を形づくることを民族政策の中心とせよ」と強調。「中華民族の利益が最重要」とし、「中華文化が幹、各民族の文化は枝と葉だ」と述べた。

 国営新華社通信が伝えた。中国には人口の9割以上を占める漢民族のほか、55の少数民族が暮らす。習氏の発言は、国家の発展という目標に向け、少数民族の文化やアイデンティティーを「中華民族」という概念の下に強く束ねていく姿勢を示したものだ。

 習氏は「各民族の民族意識は中華民族共同体意識に従い奉仕する」ものであるとし、「大漢民族主義も、地方の民族主義も、中華民族共同体の建設には有益ではない」などと述べた。

 「中華民族」の定義は明確ではないが、習氏は各民族が国家への帰属意識を強め、共産党の統治への「高度な承認」を深めるよう政策展開していくとした。

 ウイグル族やチベット族との対立を念頭に、「国家の統一と民族の団結を守る堅固な『思想の長城』を築くことで、過激思想や分裂思想の浸透を防げる」とも強調。モンゴル族地域で問題となった言語教育については「国家の共通言語や文字の普及を進めつつ、各民族の言語を科学的に保護し民族言語の学習や使用を尊重・保障する」とした。(北京=林望)