不登校生向け特例校開設へ 東北初、中学生の希望者募る

高橋昌宏
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 宮城県富谷市は、不登校の生徒を支援するため、通常の学校と同じ学習を受けられる「不登校特例校」を来春開設することを決めた。特例校の設置は東北で初めて。市立中の分教室として位置づけ、かつての小学校の校舎を利用する。

 市が8月25日に発表した。不登校特例校は文部科学相の指定を受け、不登校の児童・生徒の実態に配慮した特別な教育課程を編成できる。2016年に教育機会確保法が成立し、同校の整備などが努力義務とされた。これまでに全国に公立、私立の計17校が指定されている。

 計画では、西成田地区のコミュニティーセンター(旧西成田小)内に設置。市内の中学に在籍し、原則として年間30日以上欠席している生徒に対し、希望者を募る。次年度に中学入学予定の小学6年も対象となる。生徒数は1~3年で計20人程度を予定している。

 特例校では、教科ごとの教員免許を持つ教師が配置。各教科の授業を通常の学校と同様に受けられる。同市では、「総合的な学習の時間」に重点を置くことで、少人数の長所を生かし、個々の興味・関心に合わせた学習を展開する方針だ。

 市教委によると例年、市内の中学生の約4%に相当する80人程度が不登校になっているという。

 若生裕俊市長は定例会見で、「不登校の原因はいじめなど様々だが、子どもたちの多様性を認め、気楽に通える学校をつくっていきたい」と話した。(高橋昌宏)