「オレは正しい」と女性を論破しようとする裸の王様

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聞き手・山本奈朱香
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 いまの社会で男性として育つと、女性とは見える世界が違う――。教育社会学や家族社会学が専門で、神田外語大学講師の知念渉さん(36)は、いくつかの経験を通じてそう思うようになったそうです。世界の違いに気がつくとどうなるのでしょうか? 話を聞きました。

 沖縄の田舎で育ちました。小さい頃から母親が「男はいいねぇ。休みの日は寝てたらいいんだから」「なんで女だけ、こんなかねぇ」と愚痴っているのを聞いていましたが、特にジェンダーを意識することなく、のほほんと大人になりました。

 大学を卒業してすぐに結婚したのですが、当時すでに働いていた妻が体調を崩していたこともあり、僕が家事をするようになりました。料理に関しては、卵焼きは作れたけど、野菜炒めは作ったことがない……というレベルでした。でも、その時に「料理が出来ない」と思い込んでいる自分に気付いたんです。思い返してみたら、小学生や中学生の頃は、学校から帰っておなかがすいていたら、自分で簡単な料理を作っていた。「やらなくて当たり前」と思うようになっていたのはなぜなのか、と考えました。

ベビーカー押して出張して気がついた

 子どもが小さい頃は、何度かベビーカーを押して子連れで出張したのですが、そうすると東京駅の歩きにくさに気付き、「車いすの人はどうするんだろう」と思うようになる。他方で、男性が子どもを連れていると周りが優しいんです。一方、女性がベビーカーを押していると嫌な顔をされた、という経験をよく聞きます。僕も年配の方から舌打ちされたことがありましたが、ひるまなかった。けれど、女性はそういう経験の頻度がそもそも多いだろうし、強気ではいられないのではないか。だから、男性が女性と同じことをしても、違う経験をしているのだと思うんです。

「嫁、主人、家・・・あなたはどう思いますか?」

アンケート「嫁、主人、家・・・あなたはどう思いますか?」の回答を8月30日14時まで募集しています。回答はこちらから。

 7歳の娘と5歳の息子がいま…

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