「居酒屋お探しですか?」に困惑 要請従わず客引き横行

有料会員記事新型コロナウイルス

上保晃平、多田晃子、真田香菜子
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 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言で、飲食店での酒類提供ができないにもかかわらず、繁華街では要請に従わない飲食店による「客引き」が起きている。通行人からの苦情も相次ぐ。県警のパトロールも限界があり、千葉市など自治体側は条例で規制する方針だ。

 「居酒屋をお探しですか?」。千葉駅と京成千葉中央駅付近を結ぶラ・ピエール通り(千葉市中央区富士見地区)。今月上旬の夜、約200メートルの通りで20人ほどの若い男女が、飲食店へ勧誘する客引き行為をしている様子が見られた。

 通行人の多くは無視して通り過ぎていたが、中には足止めされたり、紹介された店へ足を向けたりする人も。客引きの男性2人に声をかけられてしばらく足を止めた大学生の10代女性は「探していたわけではないのに居酒屋を紹介された。迷惑だし、しつこかった」と困惑の表情を見せた。

 通行客の前に立ちふさがる形で声をかけるケースも目立つ。会社員の女性(25)は「普段から通るが、よく声をかけられる。特に1人の時は怖いなと感じるし、彼らがマスクをちゃんとしていないのも気になる」と話した。

 県内では2日に緊急事態宣言が発出され、飲食店には酒類の提供の自粛要請が出された。だが、従わずに提供を続けている店もある。ステイホームで少なくなった客を奪い合っているという構図だ。

 客引き行為をしていた専門学校生の女性は、友人の紹介で約1年前から客引きを始めたという。要請があることを知ってはいるが「歩合制で月に10万円は稼げる。でも最近は開いている居酒屋が少なく、ほかにバイトもないし、給料が減ったら困る」と話した。

「いたちごっこが続いている」

 千葉市によると、客引き行為について市民から寄せられた苦情・要望の件数は、2018年度は5件だったが、コロナ禍となった20年度には54件と10倍以上に増えた。

 20年度に市が行った目視調…

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