「あまりに寂しい」阪神打線 16三振でついに首位陥落

KANSAI

内田快
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 阪神のスタメンに、24打席連続無安打中だった佐藤輝の名前はなかった。代わりに5番に入った糸原に、この試合初めての得点機で打順が回った。

 六回2死一、二塁。佐藤輝ほどの長打は期待できないが、しぶとさを期待して起用したはずだ。だが、カウント2―2からの5球目、広島の左腕床田のワンバウンドする速球に、あっさりとバットは空を切った。

 矢野監督の苦悩がにじむようなスタメンだった。2軍から呼び寄せた小野寺をいきなり右翼に抜擢(ばってき)し、28日は途中出場にした大山もすぐに先発に戻した。ここ2戦、2桁安打を放ちながらも敗れている嫌なムードを刷新したかったに違いない。

 だが、裏目に出た。8安打しながら無得点。最後は九回2死二、三塁で代打の佐藤輝が空振り三振でゲームセット。16三振はチーム記録に並ぶ数字になった。

 「あまりにも寂しい」。渋い表情で矢野監督は振り返った。

 前半戦の好調時、阪神の選手らは口々に「事を起こせ」と言っていた。前に打球を転がせば、相手が失策をするかもしれない。そういった意味だった。今の打線はその対極にある。

 2位巨人、3位ヤクルトが勝ったため、勝率の関係で3位に後退した。4月4日から守ってきた首位の座を失った。矢野監督は「落ち込む必要はない。最後に首位でいればいい」。三つどもえの争いはこれからだ。(内田快)

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