IOC前会長のロゲ氏が死去 東京五輪の開催決定を発表

 国際オリンピック委員会(IOC)は29日、第8代会長で、肥大化した五輪のスリム化に取り組み、IOC委員の汚職撲滅に尽くしたジャック・ロゲさんが亡くなったと発表した。79歳だった。

 ロゲさんはベルギー・ヘント出身。ヨット選手として1968年メキシコ五輪から3大会連続で五輪に出場した。91年にIOC委員に就任し、98年から理事。2001年、五輪の商業化に貢献したサマランチ元会長の後を継いで第8代会長に就任した。

 会長就任時は、02年のソルトレークシティー冬季五輪の招致を巡ってIOC委員の買収スキャンダルが発覚したばかり。ロゲさんは倫理規定に違反した委員は大物でも追放するなど、厳しい姿勢でIOCの浄化に取り組んだ。五輪競技の肥大化抑制と活性化をはかるため、05年には野球、ソフトボールの除外が、09年にはゴルフと7人制ラグビーの追加が、IOC総会で決まった。

 13年9月に開かれたIOC総会では、ロゲさんが20年夏季五輪の開催都市に「東京」が選ばれたと発表。「トーキョー」のひとことでも有名だった。

 整形外科医の経歴を生かし、ドーピングに対してはメダル剝奪(はくだつ)も辞さない厳しい姿勢で臨んだ。若者のスポーツ離れを食い止めるために、14~18歳世代が競うユース五輪を創設し、10年にシンガポールで第1回大会を開いた。

 13年にIOC会長を退任してからはIOC委員も辞任し、一線を退いた。

 IOCによると、葬儀は近親者のみで行う予定。年末には関係者を集めた追悼式を行う見通しだという。