ワクチン交差接種 長官「積極的に推奨する状況にない」
新型コロナウイルスの対応をめぐり、加藤勝信官房長官は30日午前の記者会見で、1回目と2回目で違うメーカーのワクチンを接種する「交差接種」について、「有効性、安全性に関するデータは十分に得られていない。異なるワクチンの使用を積極的に推奨する状況にはないと認識している」と述べた。
そのうえで、加藤氏は「引き続き情報収集をしてしっかり検討していく必要がある」とした。政府は、交差接種に加えて、3回目のワクチン接種の必要性も検討している。加藤氏は「ワクチンの効果がどの程度の期間、持続するのかを踏まえつつ、その必要性や実施時期について厚生労働省の審議会での議論を踏まえて判断をしていくことになる」との見通しを示した。
交差接種を巡っては、ワクチン接種を担当する河野太郎行政改革相が29日のフジテレビの報道番組で、政府内で検討していることを明らかにしていた。英アストラゼネカ製の有効利用に向けて、1回目で同社製を接種した場合、2回目で米ファイザー製や米モデルナ製のワクチンを使用できるかの検討を進めているという。
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