孤独対策「精度低い」 大学生が危機感、首相は苦い表情

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笹山大志
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 政府が「孤独・孤立」問題を専門に扱う担当相を新設して半年が過ぎた。世界で「2例目」という珍しさも手伝って海外メディアから注目され、6月には先輩格の英国・孤独担当相とのオンライン会談も実現させた。しかし、誰を対象に何に取り組むのか、いまだ政策の中身はみえていない。

 「なかなかこれをやったから結果がでるというわけではないので粘り強く継続していく」。20日の閣議後会見で、孤独対策を担当する坂本哲志地方創生相は、半年間の成果について言葉を濁した。

成果は補助金予算確保とサイト立ち上げだけ?

 坂本氏が菅義偉首相に問題を担当するよう指示されたのは2月半ば。今のところ目にみえた「成果」は、NPOなどへの補助金60億円の予算確保や、今月17日にようやく立ち上げた18歳以下向けの孤独相談サイトくらいだ。内閣官房「孤独・孤立対策担当室」の担当者は、「孤独の実態が見えない中で、何をやっていいのかわからないことも多かった」と打ち明ける。

 政府に危機感を持ってほしくて、一人の大学生が首相との面会を、関係者を通じて実現させたこともあった。孤独・孤立の定義が定まらないことへの問題意識からだった。

 「今の孤独対策は精度の低い…

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