クーデターとコロナの二重苦 ミャンマーで進む生活困窮

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バンコク=福山亜希
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 ミャンマー国軍のクーデターから、9月1日で7カ月になる。市民の抵抗と国軍による弾圧、新型コロナウイルスの感染拡大などで社会の混乱が続き、多くの人が失業や所得の落ち込みに見舞われている。世界食糧計画(WFP)は「飢餓の深刻化」に警鐘を鳴らした。

 「家族5人の1日の食費に約5千チャット(約330円)かかるが、1日の稼ぎは3千チャット程度。仕事は1日も休めず、生活は苦しくなる一方だ」。ミャンマー最大の都市ヤンゴンのラインタヤ地区でバイクタクシーの運転手をするフォンミンウィンさん(26)は、朝日新聞の現地助手にこう語った。

 ラインタヤには地方からの出稼ぎ労働者ら貧困層が多く住み、国有地に無許可で建てた家々が並ぶ。電気や水道が整備されていない場所も多い。2月のクーデター後、国軍への抗議デモが激しかった場所の一つでもある。

 国軍は3月にラインタヤに戒厳令を出し、周辺でバイクの運転を厳しく取り締まるようになった。フォンミンウィンさんは兵士の目を盗んで仕事を続けているが、クーデター前は1日で1千円以上稼げる日もあった収入は、国軍の弾圧で多くの住民がヤンゴンを離れたこともあり、激減した。

 住民らは寄付金を募って助け合っているが、フォンミンウィンさんは「収入が途絶えた人に比べればまだ恵まれているから」と受け取っていない。

 職場を放棄して国軍に抗議す…

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