中京、4連覇逃しても「ある意味すごい」 監督たたえる

小俣勇貴
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(30日、全国高校軟式野球選手権大会決勝 作新学院1-0中京)

 中京の平中亮太監督は言った。「この1、2年は勝つこと以外は許されないという感じだった」と。

 堅守を土台に、近年の「高校軟式野球」をリードしてきた。2014年の第59回大会準決勝、崇徳(西中国・広島)との「延長50回」が象徴的だ。九回以降は常にサヨナラ負けの恐怖がつきまとうなか、試合を通じてわずか1失策で球史に残る激戦を制し、7度目の頂点へと駆け上がった。その姿に憧れて集った選手たちが17年の第62回大会から3連覇を成し遂げた。

 強さを維持するのは簡単なことではない。勝てば勝つほど負けられない重圧は増す。その怖さはミスも誘発する。立ち向かうように、選手たちは先輩の後を追って守備を鍛えた。平日の練習は4時間。恐怖に打ち勝つべく、汗を流し、技を磨いた。昨年はコロナ禍で大会中止に見舞われたが、くじけなかった。4連覇のかかる舞台に戻ってみせた。

 主将の内野光一は試合後、泣き崩れる仲間に語りかけた。「自分たちの野球はできた。胸を張ろう」。今大会は4試合で1失策。決勝は無失策だった。平中監督は「色んな重圧、制限の中で前を向き続けた彼らは、ある意味、すごいんじゃないかと思う」とたたえる。

 4大会連続で決勝に臨んだのは、66回の歴史で中京ただ1校だけだ。連覇は途絶えても、その強さは色あせない。小俣勇貴