障害者の絵画、県がレンタルを開始 料金の3割を作者に

神野勇人
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 障害のあるアーティストが描いた絵画を市民や企業などに借りてもらうための事業を、福岡県が始める。多くの人に作品を知ってもらいつつ、レンタル料の一部をアーティストへ支払うことで、障害者の収入増にもつなげる狙いがある。

 貸し出す作品は、鮮やかな色使いが特徴的な「キリンの嵐の中」や、哀愁を感じさせるまなざしの女性を描いた「リリー・コール」など、県内60人のアーティストによる絵画80点。135人の478作品を、美術館の学芸員や彫刻家ら6人が審査し、絞り込んだ。

 事業は県が障害者支援に取り組む「NPO法人まる」(福岡市南区)に委託。作成したレプリカ作品を、個人・法人を問わず最短1カ月から貸し出す。

 料金は1月あたり3千円~4500円で、そのうち3割がアーティストに支払われる。県の委託は5年間で終え、NPOによる収益事業とすることをめざす。

 来年度には作品の追加募集もするという。服部誠太郎知事は「事業を通じて、障がいのある方の文化芸術活動をしっかりと応援していきたい」と話す。

 レンタルは9月17日から。専用のホームページを立ち上げる予定で、HP上などで受け付ける。問い合わせは事務局(092・516・0677)。(神野勇人)