大学通学認めるが…教室は男女別に タリバン方針示す

有料記事アフガニスタン情勢

バンコク=乗京真知
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 イスラム主義勢力タリバンが権力を掌握したアフガニスタンで、高等教育省の最高責任者に任命されたタリバンのアブドル・バキ・ハッカーニ幹部が29日、「女性は男性と同じ教室で学んではいけない」との考えを示した。多くの大学は男女を別々に教えられる設備がなく、女性の教育機会が奪われる可能性がある。

 タリバンは1996~2001年の旧政権時代、女性が教育を受けることを禁じ、国際的な批判を浴びた。20年ぶりに権力を握ったタリバンが、女性の学ぶ権利をどこまで認めるのかが注目されている。

 地元メディアによると、ハッカーニ幹部は同省幹部や大学関係者らとの会議で、大学の授業を近く再開させたいとした上で、「女性は教育を受ける権利があるが、男性と同じ教室で学ぶことはできない」と述べた。

 各地の大学はタリバンが政権を崩壊させた15日以降、閉鎖されている。公立大の教員の給料は支払われていない。

 同国ではタリバン政権が崩壊…

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    長島美紀
    (SDGsジャパン 理事)
    2021年8月31日11時22分 投稿
    【視点】

    2021年3月に世界経済フォーラムが発表した各国の男女格差を政治・経済・教育・保健の4分野で数値化した「グローバルギャップ指数レポート」ではアフガニスタンは156カ国中最下位、経済分野と教育分野でも最下位を記すなど、男女の格差が非常に大きい