「タリバン野放しにした」 バイデン政権の米軍撤退、共和党から批判

アフガニスタン情勢

ワシントン=大島隆
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 アフガニスタンからの米軍撤退が大きな混乱を伴ったことについて、野党の共和党からはバイデン政権への批判が相次いでいる。

 共和党下院トップのケビン・マッカーシー院内総務は8月31日の会見で「私の人生の中で最大の米国政府の軍事的な失敗だ」と批判した。

 下院軍事委員会のマイク・ギャラガー議員も同日の会見で「バイデン氏は100人以上の米国民を現地に置き去りにし、テロ集団のタリバンを野放しにした」と非難した。共和党議員の一部からは、バイデン大統領の辞任を求める声も出ている。

 一方、ペロシ下院議長(民主)はバイデン氏の演説を受けて、「永遠の戦争を終わらせたバイデン大統領の強力で確固たる指導力を称賛する」との声明を発表した。

 下院軍事委員会のアダム・スミス委員長(民主)も、「アフガニスタンへの長年の軍事関与を終わらせるという、正しい決断をした」と撤退の決断を評価した。

 ただ、来年秋の中間選挙で改選を迎える民主党議員の一部からは、バイデン政権の対応を批判する声も出ている。

 ロイター通信が8月30日に発表した世論調査によると、バイデン政権による米軍撤退の進め方について、51%が「支持しない」と回答。「支持する」という回答は38%にとどまった。(ワシントン=大島隆