国連事務総長「人道的な大惨事が迫る」 アフガン支援を呼びかけ

アフガニスタン情勢

ニューヨーク=藤原学思
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 米軍がアフガニスタンから撤退したことを受け、国連のグテーレス事務総長は8月31日、「人道的な大惨事が迫っている」とする声明を発表し、国連が同国で続けている支援活動への資金の提供を加盟国に呼びかけた。

 国連によると、アフガニスタンでは人口のほぼ半数に当たる約1800万人が人道支援を必要としており、人口の3人に1人が食料に困っている。また、5歳未満の子どもの半数以上が、今後1年間で深刻な栄養不足に陥る可能性があるという。

 グテーレス氏は声明で、「基本的なサービスが完全に崩壊するおそれがある」と警告。アフガニスタンは深刻な干ばつの影響も受けており、「食料やシェルター、医薬品を追加で、急いで供給する必要がある」と訴えた。近く、今後4カ月で必要な資金の詳細について公表するという。

 一方、UNウィメンのプラミラ・パッテン暫定事務局長も8月31日に声明を発表。イスラム主義勢力タリバンが「女性の権利を守る」と公言していることに触れ、「統治機構にすぐさま女性を入れることが、タリバンにとって究極のリトマス試験になる」と釘を刺した。(ニューヨーク=藤原学思