河村市長の型破りキャラ「市が利用してきた」 名古屋市幹部の反省
関謙次
河村たかし・名古屋市長は特別秘書の新型コロナウイルス感染が判明し、自身のPCR検査結果が出るまで自宅待機中だ。ただ、それ以前から対外的行事への参加自粛を続けている。東京五輪女子ソフトボール選手の金メダルをかじり批判を浴びたことへの対応で、市長業務への完全復帰は見通せない。市幹部が復帰のタイミングをはかるが「我々も反省すべき点がある」と自省の声が上がっている。
金メダルの問題後、河村氏は当初、8月中旬の東京パラリンピック聖火行事に「出たい」と主張したが、市幹部らが「無理です」「自粛して下さい」と説得した。その後、河村氏はハラスメントの講習を受け「すべて私が悪かった」と対外的行事の参加自粛を続ける。
幹部の一人は「何を根拠に、いつ戻すべきか分からない」と話す。
選挙で選ばれた首長の行動を、市当局が制限する異例の経過をたどるが、幹部のなかには「言動に違和感を感じることはあったが、河村さんが言えば市民に受けるのでマヒしていた」と話す人もいる。
河村氏は2009年に市長に…