いっぱい吸水、しっかり脱水 高吸水性樹脂、再利用へ技術開発進む

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神田明美
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 水分を大量に吸収して閉じ込める高吸水性樹脂。紙おむつや生理用品に欠かせない身近な材料の新たな技術開発が進んでいる。脱水能力を高めたり、脱水後に再び吸水性を持たせたり。リサイクルや二酸化炭素(CO2)排出削減にも役立つと期待されている。

 高吸水性樹脂は粉状をしたプラスチックの一種。1974年、米国農務省の研究所が、自分の重さの千倍もの水を素早く吸水する高分子を発表。生理用ナプキンや紙おむつの吸水材として開発が進み、78年に三洋化成工業が世界で初めて商業生産に成功した。

 日本で応用や用途の開発が盛んに行われてきた。土壌の保水材や非常用トイレの凝固剤などにも活用されている。

 高吸水性樹脂が水を吸収するのは「浸透圧」の原理に基づく。樹脂が水と接すると、内部に濃度の濃いイオンが生じる。濃度の低い外側から内側に水分が移動して樹脂の内外の濃度が同じになろうとする現象だ。

 スポンジやタオルも水を吸収するが、これは植物が根から葉に水を吸い上げるのと同じ「毛細管現象」という原理に基づく。この場合、圧力を加えると水は排出される。

 一方、高吸水性樹脂は成分の…

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