K-POPアイドルも「越境人」 コリア系インターで学ぶ多様性

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笠原真
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異文化教育に学ぶ(1)

 インターナショナルスクールとか、外国人学校って聞いたことありませんか。外国人の子どもが英語で勉強するイメージがあるかもしれませんが、国内には様々な文化を背景とした学校があり、日本人生徒も増えています。現場を訪ねました。

インターナショナルスクールとは?

外国人の子どものための外国人学校には、学校教育法1条が定める「学校」、134条の「各種学校」、無認可がある。インターナショナルスクールに法律上の規定はなく、各種学校に分類されるものが多い。文部科学省は「一般的には主に英語により授業が行われ、外国人児童生徒を対象とする教育施設」としている。都道府県から各種学校の認定を受けたインターや民族系学校は全国に128校ある。「国際バカロレア」など国際的な教育プログラムの認定を受けた英語系のインターは、無認可校を含めて67校ある。

 大阪府茨木市の「コリア国際学園(KIS)」の高校2年の教室では、約20人の生徒が四つのグループに分かれて「障害者への配慮」と「男性が育休を取るには」のテーマで議論を始めた。

 「障害があっても、過剰な配慮は不快な思いを与えるかも」「有名人が育休を取れば、一般の人も『育休を取っていいんだ』と思える」。議論では日本語と韓国語が飛び交う。「多文化共生論」の授業では、クラスメートとの議論や、外国人コミュニティーを訪れる活動を通じて人種、民族、性別、マイノリティーといった問題への理解を深める。

写真・図版
「多文化共生論」の授業で男性の育休取得や障害者との共生について議論するコリア国際学園の生徒たち=2021年7月9日、大阪府茨木市、笠原真撮影

 日本人、在日コリアン、韓国や中国からの留学生もいる教室は小さな多文化社会だ。韓国・釜山出身の留学生、呉叡眞(オイェジン)さん(17)は「自分と違う背景を持った人と議論すると、互いの考えの違いに気づける」と話す。

 KISは在日コリアンらの支援を得て、中高一貫インターナショナルスクールとして2008年に開校した。韓国系の私立や朝鮮学校と異なり、人種、国家、宗教にとらわれず、世界で活躍できる「越境人」の育成を理念とする。

K-POP好き、進学のきっかけに

 中高ともに1学年1クラスのみで、中等部は1クラス5~10人、高等部は15~20人ほど。生徒は在日コリアンが4割、韓国や中国からの留学生が3割、日本人が3割を占める。

 異文化を受け入れ、国際的に…

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