ホントに釣れるの? 間抜けなフォルムの新商品 開発者に会いに行く

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小若理恵
【動画】釣り針メーカーが発売した仕掛け、「謎のあんこう」が売れ行き好調
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 「本当に釣れるの?」。昨秋、ある釣り用品会社で一風変わった商品が生まれた。ぽてっとしたフォルムに、キョロキョロした目玉。ちょっと間抜けな感じのマスコットのようだが、生産が追いつかないほど評判なのだという。開発者に会いに出かけた。

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様々なデザインの仕掛け「謎のあんこう」=2021年6月、兵庫県丹波市、柴田悠貴撮影

 釣り針メーカー「ささめ針」は兵庫県東部に位置する丹波市にある。京都府と隣接する海もない内陸部だ。そんなところに釣り用品の会社が? 実はこの一帯は、江戸時代から続く「播州釣針(ばんしゅうつりばり)」の産地。包丁やのこぎりなどの鍛冶(かじ)技術が発展し、やがて釣り針の生産が盛んになったのだという。丹波市西脇市釣り針メーカー29社でつくる播州釣針協同組合によると2020年の釣り針生産量は14億3863万本。なんと兵庫県だけで国内シェアの9割を誇るという。

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兵庫県丹波市の山合いにある釣り具メーカー「ささめ針」=2021年6月、柴田悠貴撮影

 ささめ針は創業75年、従業員約70人。「私自身は小物釣りばかりで『映(ば)える魚』を狙うわけではないんです」。商品を開発した織田貴己さん(49)と名刺を交わした。技術者ではなく、肩書は営業部海外販売課長。入社以来、主に海外市場の開拓を担当してきた。

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記者が「謎のあんこう」で釣ったベラ=2021年8月29日、和歌山市、小若理恵撮影

 メーカー勤務だけに釣りは好きだが、堤防からアジやイワシのサビキ釣りをしたり、投げ釣りをしたりする程度だという。「寝食を忘れるほど没頭する趣味ではありません」

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様々なデザインの仕掛け「謎のあんこう」を開発した織田貴己さん=2021年6月29日、兵庫県丹波市、柴田悠貴撮影

 一体どうしてそんな社員の案が商品化されたのか――。

 織田さんにはずっと気になる…

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