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始業式、玄関から動けず…不登校のSOS コロナ禍、子どもの心は

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加藤あず佐
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 長期化するコロナ禍で、ストレスを抱え込む子どもが増えている。夏休み明けとなる8月28、29日に大阪府の元教員らが企画した電話相談には、2学期の登校に悩む子どもや家族の悩みが寄せられた。元教員らは「コロナの影響が、昨年以上に深く子どもたちの心に及んでいる」と危機感を抱く。(加藤あず佐)

「コロナがうつる」友達から遠ざけられ……家族にも言えない

 29日午後、NPO法人「おおさか教育相談研究所」の元教員ら7人が、大阪市内の相談室で電話に耳を傾けていた。

 「しんどいよね。よく我慢したね」。元中学教員の女性(72)が、相づちをうちながら語りかける。相談は中学生から。家族に医療従事者がいることを理由に、「コロナがうつる」と友達に遠ざけられるのだと、沈んだ声で打ち明けた。1学期は登校したが、友達の言葉を思い出し、夏休み明けから学校に足が向かないという。

 家族には言えないと言葉を詰まらせる生徒に、元教員は「誰でもしんどいとき、休みたくなるやん? 休んでもいいんだよ」と諭した。その瞬間、生徒の声が少し明るくなった。

 元中学教員の男性(75)は、中学生の母親からの相談を受けた。25日から2学期が始まったが、「クラブも友達も勉強も全てが面白くない」と話し、学校を休んでいる。オンライン学習も拒否し、机の前でパジャマのまま、ぼーっとしているという。

 感染対策のため、クラブ活動は停止となり、給食でも友達と話せない。そんな様々な制限が、生徒の心を不安定にさせていると元教員はみた。「両親はいつも味方だということを伝え、家では心が休まる雰囲気をつくってあげてください」とアドバイスした。

 28、29日の2日間では、子どもや家族、教員らから27件の相談が寄せられた。

 「鼻炎をコロナと冷やかされて学校に行きにくくなり、始業式の日は玄関に立ったまま動けなかった」という小学生の母親は、「『死にたい』とも話していて、どう対応したら良いか分からない」と打ち明けた。

子どもだけではなく、家庭に介入する難しさに悩む小学校教員からの相談も寄せられました。相談員を務めた元教員は「昨年より心が弱っている人が多いと感じた」と言います。記事後半では、臨床心理士からのアドバイスや、相談先を紹介します。

 ある小学校教員は、7月以降…

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