見破れない店に「おかわり」 フェンディの偽物を質入れした疑い

高絢実
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 高級ブランド「ルイ・ヴィトン」の偽物の取引をめぐって弁護士らが逮捕された事件で、愛知県警は1日、「フェンディ」の偽物を質入れして現金を詐取したとして、同県一宮市の無職鈴木和也容疑者(37)=別の商標法違反罪で起訴=を詐欺と商標法違反の疑いで再逮捕し、発表した。

 鑑定士でも誤認しかねないほど精巧な偽物は「スーパーコピー」と呼ばれ、生活経済課によると、鈴木容疑者が扱ったバッグも質屋の目をくぐり抜けていた。

 鑑定能力がないとみた質屋には、「おかわり」と称し、繰り返し偽物を持ち込んでいたという。

 県警によると、昨年8月以降、愛知、岐阜、静岡、大阪の4府県の質屋など35店舗で、計約4600万円の被害を確認。鈴木容疑者は詐欺グループの「指示役」とみられ、全国展開のブランド品買い取り店とフランチャイズ契約を締結し、愛知県内でブランド品のリサイクル店の出店を計画していたという。スーパーコピー品を売ろうとした可能性もあるとみて、仕入れ先などを調べている。

 再逮捕容疑は、1月21日、フェンディのハンドバッグのコピー品など2個を浜松市の質屋2店舗に質入れし、現金計約32万円をだまし取ったというもの。この事件では、偽物の保管場所を提供したとして、弁護士の矢田政弘容疑者(70)=同県一宮市=も商標法違反の幇助(ほうじょ)罪で起訴された。(高絢実)