米軍撤退「正しく、賢明、ベストな判断だった」 バイデン氏演説要旨

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 アフガニスタンからの米軍撤退完了を受け、バイデン米大統領が8月31日に行った国民向け演説の要旨は次の通り。

     ◇

 20年間に及ぶ、アフガニスタンでの米国史上最長の戦争を終わらせた。

 我々は史上最大の空輸で12万人以上を安全な場所に避難させた。多くの専門家が可能だと考えていた数の2倍以上だ。歴史上、どの国もなしえなかった。米国だけが能力と意思を持つ。並外れた成功だった。

 数週間にわたり、米軍、外交団、情報機関の専門家は命がけで、米国民、我々を助けてくれたアフガニスタン人、同盟国やパートナー国の国民らを飛行機に乗せ国外へと送り出した。膨大な数の出国希望者が押し寄せる中での任務だった。タリバンの宿敵である「イスラム国」(IS)の支部組織のテロリストも群衆の中に潜んでいた。それでも彼らは、自らの仕事をしっかりとこなし、職業上の利益ではなく、人々への奉仕のために命をかけ、戦争の任務ではなく、慈善の任務を遂行した。この任務で20人の兵士が負傷し、13人の英雄が命を捧げた。

 4月に私はこの戦争を終わらせると決断した。米軍の撤退日を8月31日に設定した。我々が過去20年間に訓練し、装備を整えた30万人以上のアフガン軍は、タリバンの強力な敵となると想定していた。

 この想定は結果的に、正しくなかった。だが、我々は準備ができていた。アフガニスタン政府が崩壊し、大統領が汚職と不正行為の中で逃亡し、国を敵であるタリバンに引き渡し、米国のリスクが著しく高まった時であっても我々には準備ができていた。

 そこで私は8月31日までに米国民、大使館員、同盟国、パートナー国、そして20年間共に働き、共に戦ってきたアフガニスタン人を安全に救出するため、カブールに6千人の米軍を派遣し、空港の安全を確保することを許可した。この任務は厳しいストレスや攻撃を受けても活動できるように設計されていた。そして、その通りになった。

 3月以降、我々はアフガニスタンにいるアメリカ人に19回も連絡を取り、何度も警告し、アフガニスタンからの退去を支援すると申し出た。最終的には、作戦で5千人以上の米国人を救出した。オサマ・ビンラディンを捕まえるため、共にアフガニスタンに行った国々の市民や外交官も何千人もが脱出した。米国大使館の現地職員とその家族、計約2500人を脱出させた。米国を支えてくれた何千人ものアフガニスタン人の翻訳者通訳者も退避させた。

 現在、アフガニスタン国内に…

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