「野球に集中」 西武・栗山が2千安打を家族より先に伝えたい人

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山口史朗
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 西武ライオンズ一筋20年。栗山巧(たくみ)は球団生え抜きとして、初めて2千安打を達成した選手となった。2008年の日本一をともに経験した同世代の仲間たちがフリーエージェント(FA)などで次々と移籍する中、栗山は同期の中村剛也(たけや)とともに「ライオンズ愛」を貫いてきた。

 9月3日で38歳。高校時代まで過ごした兵庫県より、埼玉・所沢を本拠とする時間の方が長くなった。栗山は笑いながら言う。

 「ほんとに、心落ち着く第2の故郷のような存在になってしまったなあ」。そして、こうも言う。「ライオンズが好き。このチームでずっとやりたい。シンプルにそういう気持ちです」

 過去に2千安打を達成した選手を見ると、秋山幸二清原和博和田一浩ら、かつて西武に在籍した選手は少なくない。

 が、生え抜きとして西武で達成した選手は誰ひとりとしていなかった。

 理由の一つとして考えられるのは、1993年に導入されたFA制度だ。

 一定年数活躍した選手は、年俸や球団所在地など希望条件に合った球団に移籍できるようになった。

 理由は様々だろうが、西武はFAで獲得するより、出ていく選手が圧倒的に多い。清原や和田もそう。近年では涌井秀章や岸孝之、片岡治大(やすゆき)ら、栗山とともに日本一を果たした選手たちもチームを去っていった。

 そんな状況を栗山はこんな言葉で振り返る。

 「寂しさはありましたけど、その人たちにはその人たちの人生がある。自分は自分の道をいきたい。そんな風に考えていました」

 自らは2016年、「持っていても意味がない」とあえてFA権を行使し、即日残留を表明。移籍は一度も考えたことがない。

 西武が好きな理由は、野球選手として非常にシンプルなものだ。

 「野球に集中できること」だ…

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