USJ、男女別だった服装規定を統一 タトゥーも服の下ならOKに

宮川純一
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 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)の運営会社は1日、パーク内で働く従業員の服装について、男女別に設けていた規定を統一したと発表した。多様性を尊重するためという。

 服装規定にあった「男性」「女性」という文言を削った。たとえば、髪色の明るさについて、これまでは女性より男性を厳しく制限していたが、新しい規定では男女で統一した。メイクについては、女性に対してのみ、清潔感のある自然なメイクになるように求めていたが、「女性」という文言を削った。

 また、従業員の国籍、宗教など文化的な背景を尊重するため、これまで禁止していたボディーピアスやタトゥーについても服に隠れる場所に限って認めた。

 現在は、パーク内の従業員の制服の2割が、スカートとパンツなど性別で異なっているという。今後は、個人の意思で自由に選ぶことができるようにする方向で考えているという。

 同社は、今回の規定の見直しについて「誰にでも親しみやすく清潔感をもった服装を求めるが、性別や国籍などに関わりなく、個人の自己表現を尊重する」としている。

 東京ディズニーランドやディズニーシーでは、男女別に設けている「ディズニールック」という基準がある。髪色の基準は男女で同じだが、女性にのみマニキュアやピアスを認め、化粧に関しては女性にのみ基準を設けている。また、タトゥーは認めていない。

 運営するオリエンタルランドは「誰にでも好感を持たれる身だしなみを保つため」とし、現時点で改定は予定していないという。(宮川純一)

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    栗林史子
    (朝日新聞記者=ダイバーシティ、企業)
    2021年9月6日11時53分 投稿
    【視点】

    良い動きだと思います。「KuToo」など、働く場での装いについてジェンダー平等を求める運動も作用した結果ではないでしょうか。 ただ、まだ髪色やピアスにも規定があるとのこと。接客業に清潔感が求められるのは理解できますが、様々なルーツを持つ人

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