3ボールからでも決めていた 阪神・大山悠輔の執念で連敗ストップ 

KANSAI

内田快
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 (1日、プロ野球 阪神タイガース2―1中日ドラゴンズ)

 4番から外れても阪神の大山悠輔には好機で打席がまわってくる。

 六回、同点に追いつき、なお2死一、三塁。6番で2試合ぶりに先発出場した大山がこの夜、3度目の打席に立った。

 「打てるのか」

 いぶかるようなざわめきが球場に広がる。一回は2死満塁で投ゴロ、四回は1死一塁で二ゴロ併殺。大山が長いトンネルに入っていることを甲子園の観客はよく知っている。

 北川博敏打撃コーチが打席へ向かう大山に伝えた。「打ち方は悪くはない。弱気にならないことだけだ」

 ボールが三つ続いた。4球目は外角低めの直球。3ボールからあえて手を出すような甘い球ではなかったが、振った。バットを折られながらも右前へ。

 「直球だったら見逃す気はなかった。死ぬ気で行った」と大山。日頃、「死ぬ気」といった言葉を使わない選手だ。執念が伝わってきた7試合ぶりの打点だった。

 「チーム的には外国人選手の力は必要だと思うが、個人的には頼らず、一本立ちしたい」

 昨季、28本を放ち、本塁打王争いにも加わった大山は1月にそう言っていた。

 現状は皮肉だ。自身は14本塁打、打率2割台前半と振るわず、前夜、中軸を固めたのはマルテ、サンズ、ロハスの3人だった。

 8月29日に首位から陥落した。この日、敗れていれば2年ぶりの5連敗だった。

 「チーム状態は厳しい。本当はもっと点を取りたいし、わいわいやりたい」と矢野燿大(あきひろ)監督。

 やはり、大山の復調は欠かせない。(内田快)

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