大学が格差を増幅、悪影響は勝者にも マイケル・サンデル教授の警告

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聞き手 ニューヨーク=中井大助
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 世界各国で格差が広がり続けている。原因はなにか、解消するにはどのような対策が必要なのか。近著の「実力も運のうち 能力主義は正義か?」が日本でもベストセラーとなった、米ハーバード大のマイケル・サンデル教授に聞いた。

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マイケル・サンデル教授は、10月17~21日にオンラインで開催される朝日地球会議に登壇します。参加費は無料。事前登録が必要です。

 ――「実力も運のうち」は、新型コロナウイルスの感染が広がったタイミングで発表されました

 「パンデミックは、以前から社会にあった格差を浮き上がらせました。私たちは、自宅で仕事ができる人と、リスクを負ってでも出勤しなければならない人に分かれました。ただ、自宅で仕事ができるというぜいたくな立場にある人たちにとっては、普段は見過ごしがちな労働者によって自分たちの生活がいかに支えられているのか、実感する機会でもありました。労働の大切さと対価の必要性の議論の契機になるかもしれません」

 ――格差の原因として、著作では特に大学に注目しています

マイケル・サンデル氏 ハーバード大教授、政治哲学者。1953年生まれ。「正義」の授業はオンラインで無料公開され、日本でも「ハーバード白熱教室」として放送。著作に「これからの『正義』の話をしよう」など。近著は「実力も運のうち 能力主義は正義か?」。

 「大学を卒業することによっ…

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