中国さまようゾウの群れがUターン 作戦の効果?なぜか人気も上昇中

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大木セイ村〈中国雲南省〉=平井良和
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 中国南部の雲南省で野生のアジアゾウの群れが、本来の生息地を離れて北へ大移動を始めて約1年半。人間による必死の迂回(うかい)作戦が功を奏したのか、今は南下に転じている。いったい何のために、どこへ向かおうとしているのか。(大木セイ村〈中国雲南省〉=平井良和)

倉庫のドアもこじ開けられた

 「あそこのトウモロコシが一つかじられたんだよ」

 雲南省の省都・昆明から南西に約70キロの山あいにある大木セイ村を訪ねると、畑のバラを摘む手を止めた李慶英さん(60)が指さして教えてくれた。10本ほど並ぶトウモロコシの1本だけが半分ほどの高さになっていた。

 少数民族イ族の人たち約240人が暮らす村に、14頭のゾウがやってきたのは6月24日未明。前夜、村には「ゾウが来るかもしれないから家から出ないように」と通知が回った。

 村にゾウが来るのは初めてのこと。住民は明かりをつけずに家の中でじっと待った。遠くに鳴き声が聞こえ、やがて静かになった。

 ゾウが去った後、住民たちが村の状況を確認すると、田んぼの稲が少し倒れ、足跡のそばにふんが残っていた。かぎのかかった倉庫のドアがこじ開けられ、中にあったトウモロコシも食べられていた。

 ただ、事前の情報をもとに準…

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