京都風の商業施設、中国で営業停止に 「日本文化の侵入」と批判

瀋陽=平井良和
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 中国遼寧省大連市の郊外で試験営業中だった日本の街並みをモチーフにした商店街が今月から、営業を一時停止した。多くの観光客でにぎわう一方、ネット上で「日本文化の侵入」などと批判する声があった。

 商店街は「盛唐・小京都」と名付けられた日中の文化交流がテーマの開発地区にある。「唐代と日本の建築を融合した街並みをつくる」として2019年夏から段階的な整備が開始。地元政府も協力し、23年までに日本産の木材を使うなどした約1200戸の住宅と90軒の店舗の設置が計画されている。

 先行して完成した300戸の住宅はほぼ完売。日本の家電メーカー専門店や北海道の物産店、日本料理店など29店舗が並ぶ商店街の一部が8月25日に街開きされ、多くの観光客でにぎわっていた。

 だが、街開きについて報じた記事に対してネット上で「日本文化が侵入してきた」「かつて日本に植民された大連は国の恥を忘れるな」「中国人は中華街をつくるべき」などとの批判が上がった。これに対して「中日の古来からの友好交流をアピールする場所だ」「大連は東北アジア全域の窓口の都市として正常な交流をしている」「地元経済が発展して中国にとってもいい」などの反論が出て論争になっている。

 商店街の関係者によると、こうしたネット上の論争や新型コロナウイルスの感染拡大防止策の影響で、9月1日から試験営業を一時停止。再開は決まっていないという。(瀋陽=平井良和)