ノーベル賞本庶氏「ありえない」 特許使用料262億円求めた訴訟で

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瀬川茂子
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 がん免疫治療薬「オプジーボ」をめぐり、説明通りの特許使用料を得られなかったとして、2018年にノーベル医学生理学賞を受けた本庶佑(ほんじょたすく)・京都大学特別教授が薬を製造販売する小野薬品工業大阪市)に約262億円の支払いを求めた訴訟で、口頭弁論が2日大阪地裁で開かれた。尋問で、本庶氏は「あとでなかったことにすることはありえない」と訴えた。同社は本庶氏が提案を断ったため、従来の契約に従って支払ったと主張した。

 本庶氏が提訴したのは昨年6月だ。請求の対象はオプジーボに似た薬を製造販売する米製薬大手メルクから小野薬品が得る特許使用料の一部。小野薬品などはメルクを特許侵害で訴え、17年1月、メルクが約710億円を支払うなどの内容で和解した。全体の25%を小野薬品が受け取ると決まっていた。

 小野薬品からメルク訴訟への協力を依頼された本庶氏は、同社が和解で得られる金額の40%を配分すると説明を受けたが、後に配分は1%と通知されたとし、差額分の支払いを求めている。小野薬品は、当初の提案を本庶氏が断ったので、契約は成立していないと主張している。

 尋問で本庶氏は、対メルクの…

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