遭難した特任教授を4時間で発見、警察犬を表彰 初のお手柄

渡辺七海
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 奈良県天川村で単独登山中に行方不明になった大阪大学特任教授の審良(あきら)静男さんの発見に貢献したとして吉野署が2日、嘱託警察犬「ジューク・フォム・フンデ・シューレ号」に感謝状やビーフジャーキーなどを贈った。

 ジューク号は、ジャーマンシェパードの3歳のオス。これまでも行方不明者の捜索などにあたってきた。行方不明者の捜索中に逃走し、一躍有名になった兵庫県警の警察犬・クレバ号とはいとこにあたるという。

 2日はそわそわした様子で吉野署に登場した。おやつの骨とビーフジャーキーが岡本哲也署長から贈られた。ジューク号を訓練してきた関西ドッグスクール(斑鳩町)の訓練士の三輪あつみさんや、同代表の芦田任巨(ただお)さんにも感謝状が渡された。

 三輪さんによると、ジューク号は怖がりな性格。今回初めて行方不明者の発見につながったという。「最近、仕事に関する意欲が上がっていた。これからも回数を重ねるだけでなく、成果が残るように頑張りたい」と話す。

 吉野署によると、行方不明になった審良さんは7月24日、天川村の観音峯山(標高約1347メートル)に日帰りで登山に出かけ、連絡がとれなくなった。ジューク号は26日午前8時ごろから入山。審良さんの下着のシャツを頼りに、においをたどった。ジューク号が強く反応した方向を県警などの捜索隊が重点的に捜したところ、午後2時すぎ、登山道から約800メートル離れた沢で審良さんが見つかった。ひざなどを骨折して重傷だった。

 審良さんは免疫学の研究で知られ、2011年には医療分野で世界的な発見や貢献をした研究者に贈られるガードナー国際賞を受賞した。ノーベル医学生理学賞の有力候補に挙げられたこともある。(渡辺七海)

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