森保・日本代表、初戦黒星にみる功罪「ワンチームツーカテゴリー」

金子智彦
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 サッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選は2日、各地で始まり、B組の日本代表(世界ランク24位)は大阪・パナソニックスタジアム吹田でオマーン代表(同79位)と対戦し、0―1で敗れた。試合終了間際に左サイドをパス交換で崩され、クロスから決勝点を奪われた。

 日本が国際Aマッチでオマーンに敗れるのは初めて。国際Aマッチにおける過去の対戦成績は日本の9勝3分けだった。

 アジア最終予選は12チームが2組に分かれてホーム・アンド・アウェー方式で来年3月まで争う。各組上位2チームがW杯出場権を獲得し、3位同士の勝者が、大陸間プレーオフに回る。

 日本は7日に中立地ドーハで中国代表(同71位)と第2戦を行う。

 やはり、一筋縄ではいかなかった。日本は7大会連続のW杯出場へ黒星発進。前回ロシア大会のアジア最終予選、アラブ首長国連邦(UAE)との初戦は1―2。同じ轍(てつ)を踏んだ。

 日本選手の海外移籍が当たり前となり、W杯は「夢の舞台」ではなくなった。予選突破を当然視する向きもある中、東京五輪世代のMF堂安律は「重圧がある。簡単じゃない」と先輩と話し合っていた。その危惧は2021年も的中してしまった。

 森保一監督はA代表、五輪代表を兼任し、「ワンチーム、ツーカテゴリー」と言ってきた。ロシア大会以降、幅広い世代を「ラージグループ」で包括し、同じ戦術、布陣を敷いてきた。

 選手が同じ哲学を共有できれば、「合流即試合」を繰り返す代表の力は保たれる。吉田麻也主将が言う「地力」だ。この日もA代表経験があるMF久保建英、堂安はスムーズに溶け込んだ。一方、W杯2次予選や東京五輪の6試合も含めて、日本の戦い方は丸裸にされていたようだ。

 W杯8強以上を目標に掲げるなら、「最終予選でも圧倒しないと話にならない」とDF長友佑都は話していた。アジアの戦いを若手の成長、底上げの場にしたいところだが、出だしでつまずいてしまった。森保体制の反発力が試される局面だ。(金子智彦)

 吉田 「負けるべくして負けた。テンポもコンビネーションも良くなかった。もっと思い切ってプレーしないといけない」

 長友 「前半から相手のブロックを崩せなかった。後半も修正しきれずに1失点。あり得ない敗戦だと思います」

 遠藤 「相手がいい試合したのは間違いないけど、ちょっとした切り替えの遅さなど、自分たちに問題はあるかなと思う」

 伊東 「ミスも多く、ボールを握りながら効果的な攻撃ができなかった。オマーンのコンディションは良かったが、自分たちももっとできた」

 森保監督 「相手が中央を固めてくるのは分かっていたが、サイドから揺さぶって崩しきれず、得点に至らなかった」