パラのクラス分けを分かりやすく 元金メダリストが作ったアイコン

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遠田寛生
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 161カ国・地域と難民選手団が参加している東京パラリンピックは、閉幕する5日までに22競技539種目が行われる。パラスポーツは年々競技性が増し、世界にも浸透してきた。一方で永遠のテーマとも言える課題がつきまとう。

 「クラス分け」だ。

 国際パラリンピック委員会(IPC)公認の判定員が、関節の可動域テストなどをもとに障害の種類や程度をチェック。競うグループを振り分ける。公平性を保つには不可欠な作業だ。

 ただ、見ている側からすると、複雑で難しい。陸上の100メートルだけでも車いすや義足、視覚障害など16種目もある。一見、レベルが異なるように見える選手が競っている印象を抱く人も多い。

 そんな悩みの解決に取り組む元パラリンピアンがいる。英国の元競泳男子選手でパラリンピック金メダリストのジャイルズ・ロングさん(45)だ。1996年アトランタ大会から3大会連続で出場した。

 クラス分けの説明に特化した会社「LEXI」の最高経営責任者だ。人の形をしたアイコンをつくり、視覚的に障害の種類やレベルを説明するシステムを開発した。世界のテレビ局などに提供しているほか、公式サイトは日本語を含む7カ国語で利用が可能だ。

 障害クラス分けの表記は、アルファベットが種目などを、数字が障害の種類や程度を示す。原則として数字が小さいほど障害は重くなる。

 文字や記号では分かりづらい人もいると考え、グラフィックにして「瞬時に理解できる形」にこだわった。障害がある部分に色をつけたり、アイコンの大きさを変えたりする。

 程度の差は緑、黄、オレンジ、赤の4色で表す。世界中でなじみがある信号機の色をヒントにし、後者になるほど障害のレベルは重く表現している。

 テレビ中継時には、画面一部に映される「小窓画面」で使われるケースが多いという。必要な時間は10秒。260超のアイコンが製作済みで、選手によって表示を変えている。

 パラ競技が世界に浸透するためにも、簡単にクラス分けが理解できる仕組みがほしい。

 アイデアが浮かんだのは、まだ現役だった00年シドニー大会だった。

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