「選手と歩みたい」 パラ陸上、辻・兎沢育てた監督 その育成法とは

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藤野隆晃
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 日本体育大パラアスリート部門の水野洋子監督(52)は自国開催のパラリンピックに2人の教え子を送り出した。障害も競技歴も異なる2人をどう育成したのか。大切にしたのは「力を引き出す言葉」だった。

 「娘みたい」。水野監督が陸上の辻沙絵(26)と兎沢(とざわ)朋美(22)を語るまなざしは優しい。2人は大学に入って水野監督のもとでパラ陸上を本格的に始めた。

 右腕のひじから先がない辻は、水野監督が初めて指導したパラ選手。健常者のハンドボールチームで高校総体に出場するなど運動能力が高かった。最初は障害にどう触れてよいのかためらいもあったが、遠征などで生活を共にすることで「障害者と意識しないようになった」という。

 兎沢は初めての義足の選手だった。生体力学の研究者の元を訪ねて効果的な使い方を探り、自らドイツに飛んで練習法などを学んだ。メディアのパラアスリート特集も見逃さないようにした。コーチングを学んだ経験から「主観で教えるのはよくない」と考えているからだ。

 練習では自主性を重んじるが…

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