タリバンと接触し始めた各国 「承認」はともかく「協議」の必要性

有料会員記事アフガニスタン情勢

ドバイ=伊藤喜之、ベルリン=野島淳、ロンドン=和気真也、パリ=疋田多揚
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 アフガニスタン情勢をめぐるイスラム主義勢力タリバンと各国との協議が前進し始めた。空港再開や国外退避を進めるためだが、課題も山積しており、順調に進むかは不透明だ。

 中東のカタールは1日、米軍撤退後のカブール空港の運営再開を協議するため、技術チームを現地に派遣した。AFP通信などが伝えた。人道目的での退避活動が再開できるようにする目的だという。

 タリバンはトルコにも協力を打診。報道担当のザビフラ・ムジャヒド幹部は8月31日、「空港運営についてトルコとカタールと協議している」と中東カタール衛星放送アルジャジーラに答えた。複数国による共同管理になる可能性がある。

 カタールには米軍が駐留する基地がある一方、2013年から首都ドーハにタリバンが外交窓口を設置し、撤退を模索する米国とタリバンの和平協議も開かれてきた。

 アフガニスタンからカタール経由でこれまでに約4万3千人が避難し、一部は住まいなどを提供して受け入れている。

 太いパイプを持つタリバンへのカタールの影響力は今後も強まるとみられ、カタールのモハメド外相は同日の会見で、「いかなる勢力も排除しない政府を彼ら(タリバン)に求めるのが我々の役割だ」と強調した。

 カタールを訪問したドイツのマース外相は会見に同席し、「タリバン側との交渉を避けることはできない」と述べた。「政治的に可能で治安状況が許せば、ドイツも再びカブールに大使館を置くべきだ」とも語り、交渉窓口を確保することの重要性を指摘した。

 ただ、マース氏は、「アフガ…

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