日本で修行、ミャンマー人のラーメン屋 あいつの娘のために続けてる

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 10年前、ニューヨーク・マンハッタンの中心部にラーメン屋を開いた。日本の味を再現し、店は繁盛した。希望が手の中にあった。

 「もう、あの頃とは違う」と、ミャンマー出身の店主、マオティンリンさん(54)は言う。味は変えていない。でも――。

 ラーメン屋の厨房(ちゅうぼう)に立ち始めて、四半世紀が過ぎた。1992年、故郷の軍事政権に嫌気が差し、日本へ。94年に東京・田端のラーメン屋で働き始め、スープ作りや麺のゆで方、盛り付け方を学ぶ。「食べものは皿に入ってたらいい」。そんな考えは覆された。

 妻と、妻の妹が米国の永住権の抽選に当たり、2002年にNYへ。肩こりがひどく、もうラーメンをやるつもりはなかった。だが、日本食レストランの就職面接で系列のラーメン屋での勤務を勧められる。7年働いた。

 「俺たちで店をやろう」。「…

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