キリンビール社長の布施孝之さん死去 「本麒麟」をヒット商品に

 キリンビール社長の布施孝之(ふせ・たかゆき)さんが1日、心室細動で死去した。61歳だった。葬儀は近親者で執り行う。後日、お別れの会を開く予定。連絡先はキリンホールディングス(HD)人事総務部秘書室(03・6837・7016)。当面は磯崎功典・キリンHD社長がキリンビール社長を兼務する。

 早大卒業後、1982年にキリンビールへ入り、営業畑を歩んだ。大阪支社長などを経て、2015年に社長就任。ビールのシェア競争の低迷期に組織風土の改革に努め、18年発売の第3のビール「本麒麟(ほんきりん)」をヒットさせたほか、クラフトビール事業にも力を注いだ。若手社員と議論する「布施塾」も開き、人材育成にも取り組んだ。

 磯崎・キリンHD社長は「突然の悲報に接し、社員全員がまだ現実として受け止められていない。誰よりもお客様のことを一番考えていた布施社長の思いを、残された我々全員でしっかりつなぎ、少しでも布施社長に安心してもらえるよう全力で取り組んでいく」などとするコメントを出した。