「辞めても疑惑は解消せぬ」 河井事件、菅氏に説明求める声根強く

宮城奈々、比嘉展玖
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 「政治とカネ」に揺れ続けた広島では、「説明責任を果たしてから辞めるべきだ」との批判が相次いだ。河井克行元法相夫妻による2019年参院広島選挙区の買収事件をめぐり、党本部が夫妻側に提供した1億5千万円の経緯や使途について、いまも説明されていないためだ。

 参院選では、菅首相らが地元の反対を押し切る形で河井氏の妻・案里氏=参院議員を失職=の擁立を主導した経緯がある。事件による政治不信が、今春の参院再選挙の敗北を招いただけに、今秋の衆院選を前にした県連の危機感は強い。

 県連ナンバー2の中本隆志県議会議長は3日午後、記者団に「首相であろうが何であろうが、そのときの当事者(である菅氏)が国民の前に出てきて細かく説明していただきたい」と批判した。

 買収事件では現金を受け取った地元議員らが不起訴となり、その処分を不服として広島市の市民団体「『河井疑惑』をただす会」が検察審査会に審査を申し立てている。ただす会の山根岩男事務局長は「総理を辞めることで疑惑が解消されたわけではない。党内のうみを出しきらなければ、金権政治の体質は変わらない」と強調した。(宮城奈々、比嘉展玖)