大阪や兵庫などが地盤の老舗食品スーパー「関西スーパーマーケット」(兵庫県伊丹市)を巡る争奪戦が起きている。阪急阪神百貨店やイズミヤなどを傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングが子会社化すると公表していたが、首都圏地盤の食品スーパー、オーケー(横浜市)も3日、買収を提案していたと公表。関西スーパー側や株主に自社の主張への理解を求めている。
発表によると、関西スーパー株を7・69%持つオーケーは6月、関西スーパーに対し、時価の2倍超で上場来最高値と同じ一株2250円での株式公開買い付け(TOB)を提案した。経営陣との協議を申し入れたが、関西スーパーから7月、特別委員会で検討すると連絡を受けた。
しかし、その後は数回やりとりがあっただけで「実質的な協議の場」が設けられないまま、関西スーパーが8月末、H2O傘下入りを発表したという。この発表時、H2Oと関西スーパーは「別の企業」から買収提案があったことを明らかにしていたが、オーケーは自社だと認めた。
H2O関係者によると、子会…
【視点】関西スーパーを巡る買収の駆け引きが始まりましたが、今回のオーケーの発表に対して、首都圏の人と関西の人の見方が結構違っていると感じました。オーケーを知っている首都圏の人からはその安さや使い勝手の良さ、経営手腕を評価する声が多いです。食品スーパ