「和平交渉の再開が必要」 パレスチナ、エジプト、ヨルダンが会談

ガザ情勢

エルサレム=清宮涼
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 パレスチナ自治政府のアッバス議長が2日、エジプトのシーシ大統領、ヨルダンのアブドラ国王とカイロで3者会談した。イスラエルパレスチナによる和平交渉の再開が必要だとし、議論の活性化に向けて努力することで一致した。

 エジプト政府によると、会合では、将来独立したパレスチナ国家を築き、イスラエルと平和共存する「2国家解決」が「平和を実現する唯一の道」だとした。

 5月にパレスチナ自治区ガザ地区で起きた武装組織とイスラエル軍の軍事衝突では、エジプトが仲介を果たした。会談ではイスラエルに対し、緊張につながる東エルサレムでの入植活動などをやめるよう求めた。

 ここ最近、パレスチナをめぐる対話を模索する動きもある。8月27日、イスラエルのベネット首相とバイデン米大統領が会談した後、29日、イスラエルのガンツ国防相がパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のラマラを訪れ、アッバス議長と会談した。イスラエル国防省によると、ガンツ氏は「パレスチナの経済を強化する方策を取るつもりだ」と伝え、両者は今後も対話を続けることを確認した。

 ただベネット首相は2国家解決に反対する立場で、和平交渉に応じる意図はないとしている。連立政権内で立場の違いが大きく、和平交渉に臨むことは難しいとみられている。イスラエルパレスチナによる直接の和平交渉は、米オバマ政権の仲介で2013年に再開したが、その後頓挫している。(エルサレム=清宮涼