菅首相の出馬断念、海外でも報道 「コロナ・五輪対応に国民が不満」

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藤原学思=ニューヨーク、鈴木拓也=ソウル、疋田多揚=パリ、大室一也=ローマ、伊藤喜之=ドバイ、飯島健太=テヘラン、冨名腰隆=北京、野島淳=ベルリン、小野甲太郎
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 菅義偉首相自民党総裁)が3日、党総裁選に出馬せず首相を退任すると表明したことを受け、各国メディアは相次いで速報した。コロナ対応が混乱する中での東京五輪開催が原因との指摘が多い。

 ロイター通信は首相の不出馬表明直後の午前11時50分過ぎ、NHKの速報を転電して「日本の菅首相は自民党の総裁選に出馬しない」と速報した。米CNNは東京からの中継で「驚くべきことに日本は近く新しい首相を迎えることになる」と報じ、「菅氏は党役員を一新して総裁に再選されるつもりだったが、党内の多くは指導力と能力に疑問を抱いていた」と伝えた。

 米ニューヨーク・タイムズは「新型コロナや東京五輪の対応への国民の不満で支持率が急落し、何とか指導力を保とうとしているように見えた」と指摘。「もう存続のための道がないと判断したとみられる」と分析した。韓国聯合ニュースは「菅政権は発足1年で幕を下ろすことになった」と報道。新型コロナ対応に有権者の不満が高まり「総選挙を前に政治的影響力を失った」と分析した。KBSテレビは「自民党内に総選挙で勝利するのは難しいとのムードが広がり、菅氏を排斥しようとする動きが強まった」と伝えた。

 フランスのAFP通信は「国民の大半が反対していた東京五輪を、何が何でも開催しようと決め込んでいたことが批判された」と指摘。イタリアの主要紙コリエレ・デラ・セラも「五輪開催の決断は、競技が最終的にうまくいったにもかかわらず、国民の間で非常に評判がよくなかった」とした。

 中東カタール衛星放送アルジャジーラも「(新型コロナの)感染状況が悪化するなかで、五輪開催の中止を求める声を無視した菅首相に世論は厳しくなった」と指摘。イランでは、政府系のファルス通信が「菅首相によるコロナ対策が彼の人気を落としていった」と論評した。イラン学生通信は「五輪開催に向けたコロナ抑制という菅首相の『夢』はかなわず、代わりに支持率の低下を招いた」と報じた。

 一方、中国外務省の汪文斌副…

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