日本初、船の「脱炭素」で4社が協業 大型船燃料をLNG化

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千葉卓朗
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 自動車や関連部品を世界中に運ぶ大型船が行き交う伊勢湾三河湾。ここで、日本初の船の「脱炭素」事業が始まった。二酸化炭素(CO2)排出量が少ない液化天然ガス(LNG)を燃料に使う取り組み。この海を拠点とする企業による業種を超えた協業だ。

豊田通商、JERA、日本郵船川崎汽船がタッグ

 8月16日夜、JERA川越火力発電所(三重県川越町)から伊勢湾沖に延びる約500メートルの「LNG受け入れ桟橋」。停泊中のLNG燃料補給船「かぐや」(総トン数約4千トン)に、専用パイプからマイナス162度のLNGが660トン積み込まれた。翌早朝、かぐやは、約80キロ南東の三河湾内にあるトヨタ自動車田原工場の岸壁に向かった。日本郵船が持つ日本初のLNG燃料の自動車運搬船「サクラリーダー」(約7万3500トン)に海上から燃料補給するのが任務だ。

 ステンレス製ホースをつなぎLNGを補給すると、ホース表面には霜がはる。乗組員8人で補給状況をチェックしながら、約10時間でLNG補給が完了。最大7千台の自動車を運ぶサクラリーダーは約1カ月の航海へ旅立った。

 船の主要燃料はCO2を多く…

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