ショートヘアの後藤、快投後に笑顔で明かした理由 女子ソフトボール

編集委員・安藤嘉浩
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 ソフトボールの女子日本リーグは4日、神奈川・大和スタジアムで後半戦が開幕し、東京五輪で日本の金メダルに貢献したトヨタ自動車後藤希友(20)が、3安打10奪三振の完封勝利で好スタートを切った。

 「スイッチが入るのが遅いんです」という後藤。一回、豊田自動織機にいきなり連打を浴びて無死一、二塁とされた。ただ、ここから相手の中軸を三者三振に切ってとる。「五輪でも走者を背負って(救援に)行くことが多かった。ここは見せどころかな、と思った」。二回以降は、危なげない投球を展開した。

 直球が走り、得意のチェンジアップも低めに決まった。「三振にこだわっていない」と言う一方で、「絶対に三振がとれるとわかって投げたボールも何球かあった」。上野由岐子(39)=ビックカメラ高崎=の後継者として期待される20歳は、風格も漂わせた。「今までの日本リーグよりは緊張しなかった。緊迫した場面も冷静に投げることができた。世界の舞台を経験して、一歩成長したのかな」

 中西あかね監督も「(五輪で)あれほどたくさん登板するとは思っていなかったが、自分を100%出し切って投げていた。自信をつけて帰ってきてくれた」と後藤の成長ぶりを実感している。

 試合後のオンライン会見は、照れ笑いでスタートした。ペコリとお辞儀して「お願いします」と言おうとしたら、帽子がマイクにぶつかったからだ。ショートヘアになった髪形の変化について質問されると、その帽子を脱ぎ、「20歳なんで、好きな髪形を楽しむのは今しかできないかなと思って。バッサリいっちゃいました」と笑った。

 日本リーグは前半戦を終え、首位のビックカメラ高崎(8勝3敗)をトヨタ自動車など5チームが7勝4敗で追う混戦になっている。2位タイの豊田自動織機メキシコ代表のダラス・エスコベドが先発し、後藤との投手戦となったが、トヨタ自動車が五回に鎌田優希の2ランで先制。六回にも4点を加えて6―0で快勝した。(編集委員・安藤嘉浩